ニコラ・ド・スタールの青 / blu di nicolas de staël
ニコラ・ド・スタールを知ったのは、
1993年の夏、神奈川県立近代美術館(坂倉準三設計)で、でした。
当時、大学生だった私は、その美術館を観に、
ひとりでふらりと鎌倉を訪れました。
たまたまその時に展示されていたのが、ド・スタール。
私は彼の名前すら知らなかったのですが、
展示を観て、彼の『青』に心を鷲掴みにされてしまいました。
鮮烈なんだけど、とても切なくて、ドキドキしました。
絵画を観てドキドキするなんて、初めてで、ものすごい衝撃でした。
…気が付けば、帰りにポスターを買ってました。
(建築もすごく良かったです)
そのポスター、実はずっと放置していたのですが、
日本を引き上げる時にイタリアに持って来て、1年ほど前から飾っています。
彼の『青』は、今もなお、時々、チクッと心を刺します。
ポスターを観ながら、ふと「実物が観たいな~」と思う、今日この頃。
Ho conosciuto Nicolas De Staël, nella estate di 1993,
al museo d'arte moderne di Kanagawa (progettato da junzo sakakura).
Ero studentessa d'università,
sono andata da sola a Kamakura per vedere quel museo.
Per caso, c'era la mostra di De Staël.
Non sapevo neanche il suo nome.
Ma quando ho visto quella mostra, il suo "blue" è rimasto impresso nella mia mente.
Le sue opere, dalle quali, malgrado i colori vivaci, traspare un velo di tristezza, mi hanno colpito.
Per me era la prima volta che sentivo questa sensazione, ero molto scioccata.
... Alla fine ho comprato un poster.
(E' bello anche l'edificio.)
La verità è che il poster è stato tanto tempo senza esser incorniciato e appeso al muro.
Quando dovevo lasciare la mia casa in Giappone, ho portato anche questo poster in Italia e l'ho messo in bella mostra da circa 1 anno.
Il suo "blue" qualche volta mi punge anche adesso.
Recentemente guardando il poster mi viene voglia di vedere l'originale.
コメント
恥ずかしながら知りませんでした。ニコラ・ド・スタール。
でも素晴らしい「青」ですね。
ネット上の画像でもこんなに「何か」を感じられるのだから実物をみたらどうなんだろう。keiさんのドキドキが分かるような気がします。
出逢う時に出逢うものは時間を経ても色濃く残るものですよね!
機会があれば是非観たいものです、ニコラ・ド・スタール。
ステキなものを紹介してくれてありがとう!
あの頃は、
今よりもずっと、
感受性が高かったんだと思います。
最近は、ドキドキしてないなー。。。
彼の絵のいくつかは、私の心にズシンと響くものがあって、その痛みに似た感覚が、まだどこかに残っている気がします。
いつか彼の絵に出逢ったら、
ainaさんの感想を聞かせてくださいね。
調べていて、たまたまこのページを見つけました。
おととい鎌倉近代美術館にたまたま坂倉順三展を見に行きました。
ついでに私は横浜で建築設計事務所をしています。
という偶然が重なっていたので、コメントしました。
ではお元気で
wataosm
うわぁ!
すごい偶然ですね!!
なんだか嬉しいです。
しかもコメントまで残してくださって、どうもありがとうございます。
坂倉順三展、気になってました。
いかがでしたか?
横浜の港北区で設計事務所を始めた
38才のおじさんです。
お返事いただいて恐縮です。
イタリアからは、さすがに遠いですね。
実は鎌倉の近代美術館は初めて行きました。
こちらの期待が大きかったからか、正直全体の展示内容は、今ひとつに感じました。
赤ん坊を連れて行ったのでゆっくり観られなかったからかも知れません。
職業病なのか、もう少し細かいところが知りたい。
コルビジェ事務所時代に描いた図面なんかを見ると、歴史を感じます。
美術館の計画もコルビジェ時代からずっと発想がつながっているのが分かるのは面白いです。
住宅のスケールで似たようなものを計画していました。
それがメインの企画だったのかしら。いま気がつきました。
実物の美術館は、2階の外壁パネルは良く分からないですが、1階の大谷石?の壁や中庭、池とのつながりは、とても良かったです。蓮の花も咲いてました。
建築は実物がよければそれで良しです。
赤ん坊は、中庭のイサム・ノグチの彫刻を
ペチペチ触ってました。
コンクリートにやばそうな亀裂ありました。
ちゃんと修復して長く残せるといいですね。
僕は若いときにあまり勉強をしなかったので
どうも人よおそく、この歳になって建築が何でも面白く思えるようになりました。
では、ながながと失礼しました。
wataosmさんが「おじさん」だったら、私は「おばさん」ですね。
イタリアにいると若者扱いされるので、すっかりその現実を忘れてました。(現実逃避?!)
坂倉準三展のお話、ありがとうございました。
彼の作品を一連の流れで見れるような展示だったのですね。
鎌倉近代美術館にはもうずいぶん行ってないので記憶も曖昧なんですが、とにかく気持ちよかったことだけは覚えています。
「気持ちのいい空間=いい建築」だと、私は思っているので、記憶が曖昧な割には「あの美術館は良かった」とココで断言してしまいましたが、wataosmさんにも「良かった」と言ってもらえたので、ちょっとホッとしています。
当時は取り壊される予定だったのですが、保存されることになったのですか?
きちんと修復して、長く愛される美術館であり続けて欲しいです。
夏の鎌倉は混んでませんでしたか?
鳩サブレ、恋しいです。
wataosmさんのブログ、拝見させていただきました。
テント生活、最高です!
そうゆう感覚、私も大事にしたいと思っています。
keiさんとは同世代なんですね。
僕の場合は気持的には10若いことにすると
まあ、精神年齢的にはちょうどいいかというつもりで生きてます。さすがに徹夜が続くと体力的には厳しいですが。
気持ちい空間はいい建築です。
その感覚は、やはり陽だまりの猫のように
人間の動物としての本能が嗅ぎ取る何かがあるんでょうね。
鎌倉は、
以前花火を見に行ったときは、恐ろしく込んでましたが、今回は、意外とすいてました。
美術館の関連ページです↓
http://www.kinbi100.net/index.html
そうそうたるメンバーが美術館を残そうと
がんばってるんですね。
そうしないと残らない悲しい日本の現実です。
イタリアだったら、行政がもっと理解あるんでしょうね。